アカイタヤ(ムクロジ科)[赤板屋] |
イタヤカエデの仲間で、新芽や新枝が赤みを帯びるのでこの名がある。別名ベニイタヤ。イタヤは「板屋」で、葉がよく茂るのを雨が漏らない板屋にたとえたもの。ほかに板材に重用したからという説、板谷という地名が由来という説がある。 旧分類ではカエデ科とされていたが、APG体系ではカエデ科は全てムクロジ科に合一され、カエデ科の名は消滅した。 山地に生える雌雄同株の落葉高木で高さ20-25mになる。樹皮は暗灰色で縦縞の模様があり、古くなると裂ける。新枝は赤いのが特徴。 北奥羽の日本海側では、イタヤカエデの仲間はほかにエゾイタヤやオニイタヤが見られるが、本種が最も普通。 葉は対生し、長さ8-13cm、幅10-15cmの横長の長方形でふつう浅く5裂する。裂片は幅広で鋸歯はなく底辺は浅い心形~切形で先は尾状に突き出る。表面は光沢があり両面無毛だが、しばしば裏面主脈の基部に毛が生える。 花序は上向きにつき、1つの花序に雄花と両性花が混生して淡黄色の花を開く。花弁と萼片は5個、雄しべは8個。雌しべの柱頭は2個。 果実は褐色の翼果で、分果は長さ2-4cmで鋭角~直角に開く。 花期:5-7月 分布:北・本(島根県以北の日本海側) 撮影:2008.5.11 秋田県仙北市 |
芽吹きの頃は新葉や新枝が赤みを帯び、森が華やぐ。 2008.5.11 秋田県仙北市 |
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