アカネムグラ(アカネ科)[茜葎] |
名は、ほかのアカネ属の種と違って葉柄が不明瞭で、無柄であるヤエムグラ属のように見えることからついたもの。 海岸の湿った草地や湿原に生え、直立して高さ20-60cmになる多年草。茎はやや太くて4稜があり、稜の上にまばらに下向きの刺がある。根茎は細く、匍匐する。 葉は対生し、葉と同形に発達した2個の托葉がつき4個が輪生しているように見える(アカネやヤエムグラ属に共通する特徴で偽輪生という)。葉身は、長さ3-8cm、幅0.4-1.5cm線状披針形~披針形で全縁、先がとがり基部は狭まってほぼ無柄で茎につく。表面は無毛、裏面主脈上に下向きの刺がある。 上部の葉腋から集散花序を出し、直径3-4mmの白緑色の花をまばらにつける。小花柄は無毛で細く、長さ1-3mm。花冠はふつう5深裂、ときに6深裂して平開する。雄しべは5個、葯は長楕円形で背面に反り返る。子房は無毛で花柱は深く2裂する。萼は鐘形で萼片は発達しない。 果実は2個の分果状で無毛の液果。中央がくびれた楕円形で黒熟する。 花期:6-7月 分布:北・本(東北地方・北陸地方) 撮影:2000.6.24 青森県八戸市 |
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