アメリカアサガオ(ヒルガオ科)[亜米利加朝顔] |
熱帯アメリカ原産の1年生のつる性植物で、道端や荒れ地に生える。明治15年(1882年)に小石川植物園で栽培されているが、現在帰化しているのは戦後に輸入穀物に紛れて移入したものが広がったと考えられている。 全体に下向きの粗い毛が多く、茎はつるになり分岐して他の植物やフェンスなどにZ巻き(上から見て反時計回り)に絡まる。 葉は長さ1-5cmの柄があって互生する。葉身は広卵形で3中~深裂、まれに5裂し裂片の先は鋭くとがり、基部は心形で両面に毛が散生する。 葉腋に花序を出し1-3個の花をつける。花柄は長さ0.5-3cmで花柄の中ほどに線形の苞葉が2個対生する。花冠は漏斗形で長さ3-4.5cm、直径3cmほど、色は淡青色~青紫色のほか、白色、桃色、紅紫色など多様だが花筒の奥は白色。萼片は線形で中部で急に細くなり、果時に先が外側に著しく反り返るのが特徴。 果実は長さ1cmほどの球形の蒴果。 葉の形から逸出したアサガオかとも思ったが、花が直径4cmほどしかなく、アメリカアサガオでは最も典型的な花色(涼し気な空色)であることから、本種と判断した。葉の形もさまざま変異が大きいのだろう。 葉が卵円形で全く分裂しないものをマルバアメリカアサガオといい、マルバアサガオと名前が混同しやすいが、マルバアサガオは花が直径8cmほどと大きく、開花後に果実は下を向く。 花期:7-10月 分布:帰化植物 撮影:2015.10.27 横浜市戸塚区 |
萼片は線形で中部で急に細くなり、果時に先が外側に著しく反り返る。 2021.9.16 神奈川県茅ヶ崎市 葉身は広卵形で3中~深裂する。 2020.10.5 神奈川県茅ヶ崎市 |
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