アラゲハンゴンソウ(キク科)[粗毛反魂草] |
名は、オオハンゴンソウの仲間で、全体に硬い剛毛が生えていることによる。キヌガサギクともいう。 北アメリカ原産の帰化植物で草原や河原、林縁などに生える越年草または多年草。戦前から北海道で帰化が知られていた。生態系被害防止外来種。 横走する根茎がある。茎は紫色を帯び稜があって直立し、あまり分枝せず高さは40-90cmになる。名のとおり葉とともに長さ2mmほどの開出した硬い毛が密生しざらつく。 根生葉は長楕円形で長い柄があり、茎葉は無柄で互生する。長楕円形で低い鋸歯がまばらにあるか全縁、先は鈍くとがる。長い毛が密生し基部は延下して柄に移行する。 頭花は長い柄があって直径6-10cm、橙黄色で基部は褐色の舌状花と紫黒色の筒状花からなる。総苞は広鐘形で総苞片は葉状で平開~下垂し鈍頭、2-3列。筒状花は花床の上につく。花床は円錐形で高く盛り上がり、刺状の鱗片がある。舌状花は8-20個。 痩果は長さ1.5-3mm、黒色、無毛で冠毛はない。 オオハンゴンソウと似ているが、アラゲハンゴンソウは中心の筒状花が紫黒色であり、オオハンゴンソウの筒状花は黄緑色であることで区別できる。 花期:7-10月 分布:帰化植物 撮影:2004.9.26 岩手県種市町 |
2010.8.28 岩手県八幡平市 総苞片は葉状。全体に開出した硬い毛が生える。 2013.9.24 岩手県八幡平市 |
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