アゼガヤツリ

アゼガヤツリ(カヤツリグサ科)[畦蚊帳吊]

カヤツリグサの仲間でしばしば田のあぜに生えるのでこの名がある。

低山の湿地や低地の田のあぜ、池の縁などに叢生する1年草。根茎はなく、茎は直立~斜上して細く鈍稜があって硬く、高さ20-40cmになる。
葉は根生し深緑色で細くて硬く、幅1-1.5mmの線形で茎より短い。葉鞘は濃褐色。
茎の先に花序よりはるかに長い20cmほどの葉状の苞が2-6個あり、その間から長いもので約8cmに達する枝を散房状に3-5個出し、先端に暗紫褐色の小穂が開出してまばらに5-10個つく。小穂は長さ1-2.5cm、幅1.5-2.5mmの扁平な線状披針形で光沢があり、15-50個の小花が2列に並んでつく。鱗片は長さ1.5-2mmの狭卵形で鈍頭。柱頭は2岐。雄しべは2個。果実は暗褐色で鱗片の半分より短く、長さ約0.8mm、幅約0.5mmの倒卵形で断面はレンズ形。
花期:7-10月
分布:本(関東地方以西)・四・九・沖
撮影:2022.9.14 東京都八王子市
アゼガヤツリの小穂
鱗片は鈍頭。 2022.9.14 東京都八王子市


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