エゾオグルマ(キク科)[蝦夷小車] |
名は、北海道に生えるオグルマということからついたものだが、全く似ていないので間違うことはない。 海岸の岩礫地や砂地に生える肉厚な多年草で、茎はクモ毛に被われて太く、基部から分枝して直立し高さ30-50cmになる。 葉は対生し、光沢のある葉を密につける。根生葉は茎の中部の葉より小さく、開花時には枯れる。茎の下部の葉も小さい。茎の中部の葉は長さ12-15cm、幅4.5-5.5cmの倒卵状長楕円形または長楕円形で鈍頭、基部は次第に細くなり、半ば茎を抱く。縁に粗い鋸歯があり、葉脈は白っぽい。 茎頂の長さ1.5-3.5cmの花柄の先に直径3-5cmの頭花が散房状に多数つく。総苞は半球形で総苞片は1列、狭長楕円形で鋭頭。頭花は雌性の黄色い舌状花と両性の黄褐色の筒状花からなり、舌状花冠は長さ1.7-2.5cm、幅3-5mm、花柱の枝は切形で短毛がある。 痩果は長さ5mmの円柱形で無毛、肋がある。冠毛は長さ1cmと痩果より長い。 花期:7-9月 分布:北・本(青森県) 撮影:2002.7.20 青森県三厩村 |
若い葉は白い毛に被われる。 2004.6.13 青森県三厩村 |
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