エゾウメバチソウ(ニシキギ科)[蝦夷梅鉢草] |
亜高山帯~高山帯の湿った草地に生える多年草で、花茎は高さ10-30cmになる。 根生葉は長い柄があり、長さ幅とも2-4cmの円心形で肉厚。茎の中下部に無柄でやや小さい円心形~広卵形の茎葉を1個だけつける。茎葉は茎を抱き先がとがる。 茎頂に直径1.5-2.5cmの5弁の白花を1個咲かせる。雄しべは5個、仮雄しべ(形は残っているが、退化して花粉をつくらなくなった雄しべ。糸状に裂開し先に黄色で丸い腺体をつける。)も5個あり、雌しべの柱頭は4裂する。姿はウメバチソウと変わらないが、ウメバチソウの仮雄しべが12(15)-22裂するのに対し、エゾウメバチソウは仮雄しべが9-13(14)裂することが異なる。 ただ、同じ場所に生えていても、仮雄しべの裂開数がさまざまで、その集団をどちらとも決めかねるものも多い。本種については、YListではウメバチソウのシノニムとして扱っている。 よく似て全体に小さいコウメバチソウは仮雄しべが7-11裂する。 花期:8-10月 分布:北・本(中部地方以北) 撮影:2001.8.18 青森市 |
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