ハマエノコロ

ハマエノコロ(イネ科)[浜狗尾草]

名は海岸に生えるエノコログサの意。エノコログサの海岸型変種。

海岸の岩上に生える1年草で長さ10-20cm。茎は立ち上がらず基部で分枝して倒れ、ロゼット状に横に広がる。海からの強い風をやり過ごすための適応だろう。
葉は互生しやや厚くて短く、長さ5-10cmの線形。
花序はエノコログサより太くて短く、長さは1-4cm、幅1-1.5cmの卵状楕円形で直立し先端は垂れない。小穂の基部に長さ1-2cmの長い刺毛が10-25本あって密生するので小穂は目立たない。刺毛はふつう淡黄緑色でエノコログサの2倍長で直立する。

刺毛が汚紫色になるものをムラサキハマエノコロとよぶことがある。
花期:8-10月
分布:日本全土
撮影:2010.9.4 青森県八戸市
ハマエノコロ-2
茎は基部で倒れる。 2016.8.26 神奈川県横須賀市

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