ハマスゲ(カヤツリグサ科)[浜菅] |
海岸の砂地に多いのでこの名がある。 日当たりのよい乾燥したところに生えるやや小型の多年草で、海岸のほか道端のコンクリートの隙間や畑にもよく見られる。 地下の硬く細長い根茎が匍匐し、葉の付け根や根茎の先は褐色の繊維で被われた小さな塊茎となる。葉は根元に数個つき、幅2-5mmの線形で短く、やや光沢がある。 茎は細くて硬く、高さ15-40cmになり、先端に1-2個の苞と花序のつく枝を1-5本立てる。苞は花序と同長かやや長い。小穂は3-8個つき、長さ1.5-4cm、幅1.5-2mmの線形で光沢のある赤褐色で20-40個の小花が2列に並んでつく。鱗片は長さ3-3.5mmの長楕円形でやや鈍頭、中肋は緑色で縁は赤褐色。 果実は長さ1-1.5mmで3稜のある長楕円形。花柱は果体の約3倍長で柱頭は3岐。 塊茎を乾燥したものを漢方で香附子(こうぶし)といい、通経、鎮痙などに用いる。 小穂が長さ0.5-1cmしかないものをトサノハマスゲといい、高知県に産する。帰化種のセイタカハマスゲは全体大型で高さ40-60cm、苞は花序より長く、塊茎はつくらない。 花期:6-10月 分布:本(福島県以南)・四・九・沖 撮影:2019.7.30 神奈川県横須賀市 |
2019.9.13 横浜市中区 長い柱頭が目立つ。 2019.7.30 神奈川県横須賀市 |
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