ハナハマセンブリ

ハナハマセンブリ(リンドウ科)[紅花千振]

地中海沿岸原産で、茎は直立して高さ10-35cmになる無毛の夏型1年草。大きなものは50cmを超える。沿海の草地や砂地に生え、茎は4稜があって中空、5-9節があって上部で二叉分枝し、枝は斜上する。
根生葉は下部の茎葉と同長か小さく、楕円形~卵状楕円形で鈍頭、花時には枯れている。茎葉は無柄で対生し、長さ1.5-3.5cm、幅0.5~1.5cmの倒卵状長楕円形~卵状披針形で全縁、先はとがる。
花は苞の腋に1 個ずつつき、花柄はごく短い。萼は筒状で先は5 裂し、裂片は尾状にとがる。花冠は淡紅色で長さ1-1.2cm、長い筒部があり、先は5 裂して平開する。雄しべは5 個で花冠中部につき、花冠裂片より短いが直立して花外に突き出る。
果実は蒴果で萼とほぼ同長。種子は細かく、直径約0.2mm。

本種に極めてよく似たベニバナセンブリは越年草で、花冠中央部も白色にならない。根生葉はロゼットをつくって越冬し、花時にもある。
花期:6-8月
分布:帰化植物
撮影:2005.7.24 青森県六ヶ所村
ハナハマセンブリ-2
花冠中央部は白色。 2005.7.24 青森県六ヶ所村


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