ハルシャギク

ハルシャギク(キク科)[波斯菊・春車菊]

ハルシャはペルシャからの転訛といわれるが、本当のところは分からない。花が蛇の目傘を思わせることから、別名ジャノメソウジャノメギクという。

明治初期に北アメリカから渡来した帰化植物で、0.5-1.2mになる無毛の1年草または越年草。ロゼットをつくって越冬する。観賞用に庭に植えられるが、野に逃げ出して河川敷や道端などに野生化している。生態系被害防止外来種。
葉は対生し、1-2回羽状複葉で長さ5-10cm、裂片は線形~線状披針形でやや光沢がある。全く裂けないものも多い。
茎の先に直径3-4cmの頭花をつける。総苞は皿状で総苞外片は内片より短い。舌状花は橙黄色で基部は紫褐色、7-8個で先端が浅く裂ける。舌状花の紫褐色部分は大小の変化がある。筒状花は紫褐色で冠毛はなく、花床に鱗片がある。
痩果は長さ2-3mmの長楕円形。

舌状花が黒に近いものをクロバナハルシャギク、八重咲きのタイプはヤエノハルシャギクといい、同じように逸出している。
花期:6-9月
分布:帰化植物
撮影:2002.6.24 埼玉県東松山市
ハルシャギク-2
河川敷や道端などに野生化している。 2019.8.5 神奈川県平塚市

ハルシャギク-3
舌状花は橙黄色で基部は紫褐色。 2019.8.5 神奈川県平塚市

ハルシャギクの葉
全体無毛。葉は羽状複葉だがこのように全く裂けないものも多い。 2019.8.5 神奈川県平塚市


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