ハチジョウナ

ハチジョウナ(キク科)[八丈菜]

八丈島原産と誤認してこの名がついたという。

海岸の砂地や荒れ地に生える多年草で、茎は無毛で直立し、上部で少し枝を分け高さ0.3-1mになる。長い根茎があり、北国の海岸では雑草のように繁茂する。ノゲシの仲間なので茎を切ると白い汁が出る。
葉は互生し、長さ10-20cm、幅2-5cmの狭長楕円形で、縁に大小の鋸歯がありときに羽状に浅く裂け、基部は無柄でやや張り出して茎を抱く。両面無毛で表面の白い主脈がよく目立ち、裏面は粉白色。
茎の先で分枝して黄色の頭花を数個つける。頭花は直径3-3.5cmで80個以上の舌状花からなる。総苞は長さ1.5-2cmの広い筒形で密に綿毛がある。総苞片は4-5列で外側ほど短く、外片は卵状3角形。
痩果は扁平で長さ3-4mm、縦に脈があり無毛。冠毛は長さ1.3mmで純白、基部は環状にはずれる。
花期:7-10月
分布:北・本・四・九
撮影:2010.8.22 岩手県陸前高田市
ハチジョウナ-2
群生するハチジョウナ。 2019.7.30 神奈川県横須賀市

ハチジョウナの頭花
花は多数の舌状花からなる。 2016.7.29 神奈川県三浦市

ハチジョウナの花-2
総苞片は4-5列で外側ほど短い。 2018.7.27 神奈川県横須賀市

ハチジョウナの葉(表面)
葉は茎を抱く。 2015.10.20 神奈川県横須賀市

ハチジョウナの葉(裏面)
葉の裏面は粉白色。 2018.7.27 神奈川県横須賀市


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