ヒデリコ(カヤツリグサ科)[日照子] |
名は、夏の強い日照りにも耐えて繁茂することからついたもの。「子」は苗の意。 田のあぜなどの日当たりのよい湿地に普通に生える無毛の1年草。根茎はなく、根はひげ状。茎は叢生し、滑らかで扁平な4稜形で高さ10-60cmになり、基部に扁平な葉身のない鞘がある。 葉は左右から扁平な幅1.5-2.5mmの狭線形で、左右2列に扇形に並ぶ。鞘は淡色~褐色。葉はアヤメ科以外では珍しく左右から折り畳まれ、上半部で癒合する。 茎の先に数回分枝した大型の散形花序をつけ、多数の小穂がつく。苞は花序より短くて目立たない。小穂は紫褐色、直径2.5-4mm、幅1.5-2mmの卵円形で鱗片がらせん状に並ぶ。鱗片は長さ1mmの広卵形。 果実は長さ0.6mmの倒卵形で3稜があり、白色で光沢のある表面にまばらに小突起がある。柱頭は3岐。 変種のタイワンヒデリコは小穂が長さ3-4.5mmと大きく、葉の基部はあまり扁平でない。 花期:7-10月 分布:日本全土 撮影:2017.8.28 横浜市戸塚区 |
2020.10.6 神奈川県茅ヶ崎市 |
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