ヒゲスゲ(カヤツリグサ科)[髭菅] |
名は鱗片の長い芒が密に伸びる様子をひげに見立てたもの。別名イソスゲ、オオヒゲスゲ。 海岸の岩上や崖地に生える常緑の多年草で、茎は硬く3稜形で高さ30-50cmになる。 根茎は短く匐枝はなく、茎や葉が叢生して大株となる。茎の基部は著しく繊維状に分解する。 葉は深緑色で、厚くて硬く光沢があり、幅0.5-1cmの線形で茎より長く、縁は反り返る。葉鞘は茶褐色の縦条がある。 頂小穂は雄性、長さ3-6cm、幅2.5-6mmの細い紡錘形で雄花の鱗片は栗褐色。側小穂は雌性で2-4個つき、長さ3-6cm、幅0.8-1cmの円柱形。ときに先端に短く雄花部をつけることがある。苞は葉状で長い鞘をつくる。雌花の鱗片は長さ4-5mmの狭卵形で先端はへこみ中脈は長い芒となる。 果胞は無毛、長さ5-6mmの倒卵円形で脈が多く、上部は急に長い嘴状になり口部は針状の2歯となる。柱頭は3岐。果期は本州では3-4月で、果実は3稜形で湾曲した嘴がある。 花期:1-4月 分布:本(石川・千葉県以西)・四・九・沖 撮影:2018.2.14 神奈川県横須賀市 |
2017.4.13 神奈川県三浦市 |
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