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ホタルカズラ(ムラサキ科)[蛍葛] |
名は、点々と咲く蛍光色の花をホタルの光にたとえたもので、花後に基部からつる状に走出枝を伸ばすことからカズラとつけた。 日当たりのよい乾いた草地や疎林に生える多年草で、丈は15-25cmになる。全体に粗い開出毛が生える。茎は細く、花後に基部から横にはう長い匐枝を出して、先端から発根して翌年の新苗をつくる。 葉は互生し柄はなく、長さ2-6cm、幅0.6-2cmの狭長楕円形で、両面に開出する粗毛が生える。葉は冬も枯れずに残る。 茎の上部の葉腋に直径1.5-2cmの青紫色の花をつける。蕾や完全に開ききらないうちは赤みが強い。花冠は5裂して平開し、裂片中肋に沿って毛が密生した白い隆起がある。萼は5深裂し、裂片は線形。雄しべは5個。 果実は卵球形の4分果で、分果は平滑で白色。 樹林下でも見るが、そこでは名の由来のとおり、あたかもホタルが光を放っているような錯覚を覚える。この花の撮影は実は簡単ではない。花の色が薄かったり赤みが強く写ることが多く、色を正確に銀塩フィルム上に再現することが難しかった。デジタルカメラの出始めの頃も、色が転ぶものがほとんどで使い物にならなかったが、最近のものはかなり優秀になったと思っている。また、この花は傷んでいることが多く、被写体向きの花は容易には見つからない。 ![]() ![]() ![]() ![]() |
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