ホザキノミミカキグサ

ホザキノミミカキグサ(タヌキモ科)[穂咲の耳掻草]

名は、ミミカキグサの仲間で花柄が短くて穂状に花が咲いているように見えることによる。

湿地に生える多年生の食虫植物。日本産のミミカキグサ類では最大で、花茎は10-30cmになる。
ミズゴケの上でミミカキグサとよく一緒に生えている。白く細い糸状の根茎が地中をはい、仮根のところどころに捕虫嚢をつけるが数は少ない。
葉は根茎のところどころに集まってつき、長さ2-3.5mmのへら形。
花茎の先に長さ4-5mmの淡紫色でイヌの顔を思わせる花を4-10個つける。花はほぼ無柄で距は下唇から前方に突き出し、下唇の中央に白いぼかしが入る。萼は2深裂して細い乳頭状の突起があり、花後に大きくならず、耳かき状にならない。
果実は長さ2.5-3mmの蒴果で宿存萼とほぼ同長。

ムラサキミミカキグサは花茎の高さは5-15cm。花は長さ3-4mmで長さ3-5mmの花柄がある。距は下唇より短く、下を向く。
花期:6-9月
分布:北・本・四・九
撮影:2006.8.20 秋田県中部
ホザキノミミカキグサの花と果実
蒴果は宿存萼とほぼ同長。 2006.8.20 秋田県中部

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