ジンヨウスイバ

ジンヨウスイバ(タデ科)[腎葉酸葉]

名は、葉が腎形であることからついたもの。葉が円いことから別名マルバギシギシという。

高山帯の湿った岩礫地に生え、高さ15-30cmになる1属1種の多年草。
根生葉は数個が叢生して長さ1-15cmの長い柄があり、直径1.5-5cmの腎円形で先は鈍円形、基部は広心形、全縁、両面無毛。茎葉は退化して、ないかあってもごく小さい。托葉鞘は褐色の膜質で円柱形。
茎の上部に狭い円錐状に花穂を出して、緑白色の花を節から4-8個ずつぶら下げる。小花柄は細長い。花被は4裂し、外花被片2個は細く小舟状、内花被片2個は外花被片よりやや大きく、平らで長さ1.5mmの長楕円状卵形。花柱は短く2裂し、柱頭は房状に細かく裂ける。雄しべは6個で花被片より短く、花糸は糸状。
果実は扁平な広楕円形の痩果で、長さ3-4mm、2翼を含めて幅4-6mm、両端はくぼむ。翼は広く、淡紅色を帯びる。
花期:7-8月
分布:北・本(中部地方)
撮影:2003.9.13 長野県安曇村
ジンヨウスイバの葉
名の由来である腎形の葉。 2003.9.13 長野県安曇村


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