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ジュズダマ(イネ科)[数珠玉] |
名は硬い苞鞘(実)をつないで数珠にしたことから。別名トウムギ(唐麦)という。東南アジア原産の多年草で、古い時代に渡来したと考えられている。 水辺や田のあぜに生え、直立して分枝して高さ1-2mになる。道端や荒れ地にも生えていることがある。 葉は互生し、長さ20-60cm、幅2-4cmの広線形で基部は鞘となる。濃緑色で無毛、中脈は白っぽい。 上部の葉鞘から長短不同の花序の枝を出し、先端に長さ0.8-1cmの壺形の苞鞘(苞葉。ふつう実とよばれているもの)をつける。苞鞘は硬く、緑色~黒褐色~灰白色で光沢があり、長さ0.9-1cmの卵球形。雄性の小穂は苞鞘から伸びた柄の先に数個下垂してつく。雌性の小穂は3個あって2個は不完全、中央の1個だけが完全な小穂として苞鞘の中で成熟し、花柱は2分岐してその柱頭だけが外に出て風によって運ばれた花粉を受け取る。 硬い苞鞘の中に楕円形の果実がある。漢方では果実を川殼(せんこく)とよび、ハトムギ(薏苡仁=よくいにん)の代用にする。 ハトムギはジュズダマの栽培種で、上部の葉身は短く、熟すと苞鞘は花序もろとも下を向く。苞鞘は明瞭な縦筋が入り、指で押すと簡単に潰れる。 ![]() ![]() ![]() ![]() |
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