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キケマン(ケシ科)[黄華鬘] |
海岸の林縁や道端に生え、茎は多汁で赤味を帯び中空で太く、高さ30-60cmになる越年草。全体に無毛で粉白を帯びる。茎はゴムホースを連想させ、葉や茎を切るとまさにゴムのような悪臭がある。 根元から多数分枝して大きな葉を出す。葉は柄があり白緑色、長さ10-25cmの3角状広卵形で2-3回3出複葉で裂片は卵状で鋸歯がある。 茎頂に長さ5-10cmの総状花序を出し、黄色で長さ1.5-2cmの細長い筒状の花を多数つける。苞は披針形で花柄は長さ5mmほど。花冠は2唇形で、先端部には汚紫色~赤褐色の斑紋が入り、後方の距は短い。 果実は長さ2-3cm、径約5mmの狭披針形の蒴果。種子は2列に並び、長さ2mmの黒色で表面に細かい突起があってざらつく。種子には白色のエライオソームがついていて、アリによって運ばれる。 全草にアルカロイドを含み、誤って食べると体温が低下し、呼吸麻痺、心臓麻痺が起こる。 西日本の日本海側に生えるツクシキケマンの変種とされ、ツクシキケマンのような蒴果のくびれは不明瞭。 ミヤマキケマンは低地~山間部に広く生え、全体に細く、花はキケマンよりやや大きく色は濃い。蒴果は数珠状にくびれる。 ![]() ![]() ![]() ![]() |
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