キッコウハグマ(キク科)[亀甲白熊] |
名は、花を仏具の払子などに使う白熊(はぐま)にたとえ、葉の形をカメの甲羅に見立てたもの。白熊とはヤクの尾の毛のこと。 山地のやや乾燥した林内に生え、茎は細く直立して高さ10-25cmになる常緑の多年草。 葉は小型で下部に5-11個が集まり、長い柄がある。葉身は長さ幅とも1-3cmの亀甲状5角形で基部は心形、表面に長毛がまばらに生える。葉の形はほぼ円形のものやハート形のものなど変化が多い。 頭花は3個の筒状花からなり、花冠は白色で長さ9mmほど、先はそれぞれが5深裂するので15個の花弁と3個の雌しべをもつ一つの花に見える。雌しべは1個で柱頭の先は2裂して反り返る。総苞は長さ1-1.5cmで総苞片は長さ1mmほどと小さい。通常は開花せず閉鎖花となることが多い。 痩果は長さ約4.5mm、赤褐色で密に毛がある。冠毛は痩果より長く、7mmほどある。 屋久島には、葉が深く切れ込み頂裂片が長いリュウキュウハグマが分布する。 花期:9-11月 分布:北・本・四・九 撮影:2016.11.18 神奈川県横須賀市 |
1個の頭花は3個の筒状花からなり、それぞれの花冠が5深裂するので15個の花弁をもった一つの花に見える。 2016.11.18 神奈川県横須賀市 葉は5角形のほかハート形など変化がある。 2018.4.27 川崎市多摩区 表面の毛はまばら。縁に長毛がある。 2019.4.16 神奈川県藤沢市 痩果は赤褐色で密に毛がある。冠毛は長さ約7mm。 2021.12.15 神奈川県藤沢市 |
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