キクモ(オオバコ科)[菊藻] |
名は、細裂した葉をキクの葉にたとえたもの。 沼や水田などの浅い水中に生える多年草。外観の異なる東南アジア産のキクモ(同種とされている)が多数輸入されており、在来のキクモに対する遺伝子攪乱が懸念されている。在来のキクモの自然分布は青森県以南。 根茎は泥中をはい、茎は長さ20-60cmありやや密に軟毛があって先は水上で立ち上がり、高さ15-30cmになる。 抽水葉は長さ1-2cm、幅3-7mmで4-8個が輪生し羽状に深裂する。沈水葉は細く、糸状に細裂する。 抽水葉の上部の葉腋に紅紫色で花柄のない唇形花を1個ずつつける。花冠は長さ0.6-1cm、幅6-8mmの筒形で上部は5浅裂する。上唇は幅広く先は2浅裂、下唇は3深裂し裂片の先はとがる。内側上半部に白毛が密生する。萼は筒形で5深裂し軟毛があり、基部に小苞はない。雄しべは4個で下側の2個が長い。葯は2室。沈水葉の葉腋にしばしば閉鎖花をつける。 果実は長さ4mmの卵球形の蒴果で萼に包まれる。 花期:8-10月 分布:本・四・九・沖 撮影:2016.10.21 横浜市戸塚区 |
2015.10.27 神奈川県横須賀市 |
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