キンエノコロ

キンエノコロ(イネ科)[金狗尾]

逆光に透かした花序が金色に輝いて見えるのでのでこの名がある。

日当たりのよい道端や田のあぜなどに普通に生え、高さ20-70cmになる1年草でほぼ無毛。古い時代に渡来した史前帰化植物とされる。
葉は少数、長さ15-30cm、幅5-8mmの線形でやや硬く、葉鞘の縁は無毛。
花序は円柱形で直立し長さ3-15cmある。枝は短く多数つき、多数の小穂をつける。小穂は長さ2.5-3mmの卵形で鈍頭、基部に小穂の1.5-2倍長の黄金色~褐色の刺毛が5-8個ある。この刺毛は芒とは違うもので、小穂が落ちた後も残る。第1苞穎、第2苞穎、退化した第1小花の護穎は膜質、帯白色で緑色の脈がある。第2苞穎は小穂より短く、第2小花の護穎が裸出する。第2小花の護穎は粗い横じわがあり、舟形で背面の上方は多少竜骨状になる。

高さ15-30cmで花序が2-3cmと短いものをコツブキンエノコロといい、刺毛は黄褐色か紫褐色を帯びる。エノコログサアキノエノコログサは刺毛が緑色か紫褐色。
花期:8-12月
分布:日本全土
撮影:2004.9.26 岩手県種市町


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