コアカザ(ヒユ科)[小藜] |
名はアカザの仲間で葉が小さいことからついた。 古い時代に日本に入ってきたといわれるユーラシア原産の1年生の史前帰化植物で、道端、畑や荒れ地に多く、茎は直立して少数の枝を分け高さ30-60cmになる。 葉は細い柄があって互生し、長さ2-5cm、幅1-3cmの3角状長楕円形で基部近くで頭大に3浅裂し、縁に不揃いな波状の歯牙があり、先は鈍形で基部はくさび形。質は薄く、裏面は粉状の毛があって粉白を帯びる。 花は枝先の円錐花序に密につく。初め雌しべが先熟する雌性期があり、後に雄しべが花粉を出す雄性期となる。花被(萼)は淡緑色、5深裂し、花被片は長さ約1mmの倒卵形で背部に稜がある。雄しべは5個、葯は球形で2個ずつつく。雌しべは1個で2または3花柱がある。 果実は1種子を入れた胞果で花被片に包まれる。果皮はごく薄い膜状。種子は扁平で直径約1mmの円盤状、黒色で光沢はない。 葉が薄く軟らかいので、アカザやシロザと同様にお浸しなどにして食べる。 シロザは似ているが、葉の幅が広い。花期はコアカザより遅く、夏~秋にかけて花をつける。種子は光沢がある。 花期:6-8月 分布:帰化植物 撮影:2006.7.23 青森県八戸市 |
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