コダチダリア

コダチダリア(キク科)[木立ダリア]

茎が木質化するのでこの名がある。同じ意味でキダチダリアとよばれることもある。日本では学名からコウテイダリア(皇帝ダリア=Dahlia imperialis)の名で通っていて、そのほかタラノハダリア(葉がタラノキの葉に似ることから)の別名もある。観賞用に公園や庭園で栽培される。

中央~南アメリカの高地原産の大型の多年草で、直立して高さ8-10mに達するダリア。地下に大型の紡錘形の塊根がある。茎は4稜形でタケによく似た節があり中空、古くなると木質化する。
葉は対生し、長さ60-90cmの2-3回羽状複葉。葉柄の基部が樋状に反って広がり、対生する葉柄とともに茎を抱く。小葉は卵形~長楕円形で鋸歯があり、先は鋭くとがる。
短日性の植物で、秋も遅くなると茎頂や枝先に多数の頭花を散形状に下向きにつける。頭花は直径7.5-15cmで、外側は8個の舌状花が1列に並び、中央に黄色の筒状花が多数つく。舌状花は長さ約5cm、幅約2cmで淡紫色、先はとがる。総苞片は2列、内片は膜質で8個、外片は草質で5個。
痩果は長さ約1.5cmの扁平な長楕円形。
花期:11-12月
分布:帰化(園芸)植物
撮影:2018.12.14 神奈川県逗子市
コダチダリア-2
茎頂や枝先に散形状に淡紫色の頭花を多数下向きにつける。 2022.11.28 横浜市金沢区

コダチダリア-3
頭花は直径7.5-15cm。花弁は8個で先がとがる。 2022.11.28 横浜市金沢区

コダチダリア-4
総苞外片は草質で5個、内片は膜質で8個。 2022.11.28 横浜市金沢区

コダチダリアの葉
葉は2-3回羽状複葉。小葉は卵形~長楕円形で鋸歯があり、先は鋭くとがる。 2022.11.28 横浜市金沢区

コダチダリアの葉柄
葉柄の基部が樋状に反って広がり、対生する葉柄とともに茎を抱く。 2022.11.28 横浜市金沢区


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