コメススキ

コメススキ(イネ科)[米薄]

名は、小穂が米粒のように小さくて、全体がススキのように見えることからついたもの。

亜高山帯~高山帯の日当たりのよい乾いた草原や砂礫地などに普通に生えよく群生する多年草で、茎は細く赤褐色を帯び高さ20-40cmになる。根茎は短く、大株をつくる。
葉は直径1mm未満の細い糸状。
花序は直立し、円錐状で長さ5-10cm。細い小枝の先にまばらに長さ4-6mmの小穂をつける。小穂は紫褐色でふつう2個の小花からなる。第1苞穎は第2苞穎よりやや短く、長さ3.5mm。護穎は長さ4mmで途中で折れ曲がる長さ4-7mmの芒がある。

小穂が淡緑色のものをアオコメススキというが、YListでは区別していない。葉が幅1-2mmあり、芒が小花とほぼ同長のものをヒロハノコメススキという。
なお、イネ科植物の各部分の用語は図鑑(学者)によって不統一で、初学者を混乱させ、ただでさえ区別がつきにくく、面白味もないイネ科植物をさらに敬遠させるもととなっている。何とか統一した用語にまとめられないものだろうか。
花期:7-8月
分布:北・本・四・九
撮影:2004.7.17 静岡市葵区
コメススキ-2
高山の砂礫地や草地に生える。 2004.7.17 静岡市葵区


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