コスモス

コスモス(キク科)[秋桜]

知らない人がいないほど有名な園芸植物で、多数の品種がある。別名オオハルシャギクアキザクラ

メキシコ原産で、明治時代中期には既に渡来し、末期には全国に普及して観賞用に栽培されるようになった1年草。全国各地の庭や公園、観光施設などで普通に植えられているので、道端や河川敷などで野生化しているのを見るが、問題になるほど定着しない。茎は細く、直立してよく分枝し、高さ1-2mに達する。全体無毛。
葉は柄があって対生。2-3回羽状に深裂し、裂片は糸状。
茎の上部で分枝し、長柄の先に直径6-10cmの頭花を多数つける。花床は鱗片がある。周辺の舌状花はふつう8個、長さ2-3cmで先端が3裂、結実しない。舌状花は白色、淡紅紫色、赤色など多彩。筒状花は黄色で多数。総苞片は2列で、草質の外片8個は線状披針形、膜質の内片8個は卵形。
痩果は長さ0.7-1.5cmの線形で長い嘴がある。

同属のキバナコスモスは大正時代初期に渡来。茎が太くて倒れにくく、舌状花は橙黄色。葉は1-2回羽状深裂し、裂片はコスモスよりずっと幅広い。
花期:6-11月
分布:帰化(園芸)植物
撮影:2023.9.26 横浜市緑区
コスモス-2
休耕農地などを利用して各地で観光用にコスモス園がつくられている。 1998.9.13 青森県名川町

コスモス-3
(紅色の品種) 茎は細く、倒れやすい。 2023.7.7 横浜市金沢区

コスモス-4
(白色の品種) 舌状花はふつう8個。先が3裂する。 2023.9.26 横浜市緑区

コスモス-5
(白地に紅色の縁取りが入る品種) 2023.9.26 横浜市緑区

コスモスの総苞片
総苞片は2列各8個ずつ。外片は草質で線状披針形、内片は膜質で卵形。 2022.9.9 相模原市緑区

コスモスの葉
葉は2-3回羽状深裂し、裂片は糸状。 2023.7.7 横浜市金沢区

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