マルバハッカ

マルバハッカ(シソ科)[円葉薄荷]

ハッカの仲間で、葉の円みが強いのでこの名がある。リンゴに似た香りがあり、アップルミントの名で流通している。根茎を伸ばして広がるため、繁殖力は極めて強いので栽培には相当な注意が必要となる。

ヨーロッパ原産で香料として栽培されたものが逸出して、人家周りの日当たりのよい畑や湿った空き地などで野生化している。
茎は4角形で直立し、よく分枝して高さ30-80cmになる多年草。全体に白色の縮毛が生える。根茎を伸ばして殖える。
葉は無柄で対生し、長さ3-5cm、幅2-4cmの広楕円形~円形で縁に鋸歯があり、先は鈍頭で基部は切形~やや心形で少し茎を抱く。表面に細かく複雑に走る細脈に沿って著しくくぼみ、ちりめん状になる。裏面は白毛が密生する。
茎頂や上部の枝先に長さ4-10cmの穂状の花序を出し、白色~淡紅色の花を密な輪生状につける。仮輪の上下の隙間はほとんど隙間がない。花冠は4裂し、雄しべは4個でうち2個が長く、花冠から突き出る。
果実は4分果。

オランダハッカは葉はちりめん状になるが、茎や葉はほどんど無毛。
花期:6-9月
分布:帰化植物
撮影:2019.8.22 青森県八戸市
マルバハッカ-2
穂状の花序に白色の花が多数つく。仮輪は接近して隙間はあまりない。 2019.8.22 青森県八戸市

マルバハッカの葉
葉は先が円く、基部は茎を抱く。脈が複雑で深くくぼむ。 2019.8.22 青森県八戸市

ハッカに戻る


検索サイトからこのページへ直接お越しの場合は、 トップページへお回りいただきフレームを表示させてください。