マツカサススキ(カヤツリグサ科)[松毬薄] |
名は、球状の花穂を松毬に見立てたもの。 平地の日当たりのよい湿地や浅い水辺に生え、茎は直立し高さ1-1.8mになる大型の多年草。背が高いので湿地でよく目立つ。 茎は中空で太く、鈍い3稜があり、5-7個の節がある。 葉は硬く光沢があり、幅4-8mmの扁平な線形で縁はざらつき、先は鋭くとがる。葉鞘は長さ3-10cmの長い筒状で密に茎を包む。 茎頂や上部の葉腋から花序の枝を出し、10-25個の小穂が球状に集まった花穂を散房状につける。茎頂の花序が葉腋から出るものよりも大きく、長さ5-10cm。苞は葉状で3-5個あって下方のものは花序よりも長い。小穂は無柄、長さ4-6mmの楕円形で、鱗片がらせん状に多数つく。鱗片は長さ2-3mm、幅0.5-0.7mmの狭卵形で淡褐色、膜質で1個ずつ小花を抱き、果実が熟すと黒褐色を帯びる。 果実は長さ1mmの扁3角形で淡色。刺針状花被片は5-10個あり、糸状で屈曲し長さ約5mmと果実より著しく長い。柱頭は3岐。 コマツカサススキはマツカサススキより全体に細く、花穂は少なく小穂の先は丸みがある。 花期:8-9月 分布:本(岩手、秋田県以南)・四・九 撮影:2017.8.21 神奈川県三浦市 |
小穂が集まって松毬状になる。 2017.8.21 神奈川県三浦市 |
コマツカサススキに戻る |
検索サイトからこのページへ直接お越しの場合は、 トップページへお回りいただきフレームを表示させてください。 |