ミコシガヤ(カヤツリグサ科)[神輿茅] |
名は、花序の形を神輿に見立てたもの。 低地のやや湿った草原や田のあぜ、河川敷などに生える多年草で、高さ30-50cmになる。根茎は短く、茎は叢生する。茎は直立し、鈍い3稜があって平滑。全体にさび色の小斑点がある。 葉は幅2-3mmの線形で黄緑色、厚く軟らかい。 茎の先に無柄の小穂が多数集まってつき、長さ3-8cm、幅約1cmの卵状円柱形の密な穂状花序をつくる。小穂は長さ4-8mmの卵球形、雄雌性でそれぞれの頂部に少数の雄花、下部に多数の雌花をつけ、下の2-3個の苞は花序より長い葉状で放射状に開出し、よく目立つ。雌鱗片は長さ約3.5mmの広卵形で膜質、鋭頭、赤褐色の条線がある。果胞は鱗片よりやや長く、長さ3.5-4mmの卵形で脈が多く、縁の上半部に幅の広い波状の翼がつき、上部は嘴状になる。果実は長さ約1mmの卵状楕円形。柱頭は2岐。 ヤガミスゲは似ているが、苞が短く、目立たない。 花期:5-6月 分布:本(近畿地方以北) 撮影:2019.6.14 神奈川県藤沢市 |
長い葉状の苞が目立つ。 2019.6.14 神奈川県藤沢市 無柄の小穂が集まって花序をつくる。 2019.6.14 神奈川県藤沢市 |
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