ミネウスユキソウ(キク科)[峰薄雪草] |
名は、山に生えるウスユキソウの意であるが、ウスユキソウ自体が低山帯上部に生えるので、「峰」はそれより高い山を指す。ウスユキソウの高山型変種とされる。 中部地方と東北地方の高山帯の乾燥した草地や礫地に生える多年草。茎は硬くて背は低く、高さ10-15cm。 根生葉は花時には枯れてない。茎葉は密に互生し、長さ2-4cm、幅0.7-1cmの披針形~長楕円形で先はとがり、基部は茎を抱かない。表面の綿毛は少ないが、裏面は綿毛が密生し白色。 頭花は花茎の先に数個つき、柄はないかあってもごく短い。頭花は直径1-2mmで全て筒状花からなる。苞葉は長楕円形で数個あり、茎葉より小さく、綿毛が密生して緑白色を帯びる。 痩果は長さ約1.5mmの長楕円形で微毛がある。 八方尾根に固有で、葉が細く斜上するものを品種ハッポウウスユキソウという。ウスユキソウは丈が高く、はっきりとした頭花柄があることで見分けるが、変化が連続していて、亜高山帯ではどちらともつかない中間型が見られる。 奈良県の大峰山脈と四国、九州の高山に生えるコウスユキソウは、高さ10-15cmで葉は長さ1.7cmほど、幅0.4-1cmの小さいへら形で総苞葉は鈍頭~円頭。南アルプスの仙丈ヶ岳と山麓の戸台の石灰岩地に特産するカワラウスユキソウは茎が硬く、葉の長さ2cm、幅5mmほどで両面に綿毛が密生する。 花期:7-8月 分布:本(中部地方以北) 撮影:2004.7.17 静岡市葵区 |
2004.7.17 静岡市葵区 |
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