ミヤマニガウリ

ミヤマニガウリ(ウリ科)[深山苦瓜]

名は、深山に生え、ニガウリに似ていることからついたもの。

深山の林縁に生えるつる性の1年草で、葉と対生する巻きひげは先が2つに分かれ、他の植物に絡み寄りかかりながら伸びる。雄株と両性株があるが雄株は少ない。
葉は薄く長い柄があって互生し、長さ幅とも5-12cmの円心形~卵心形で先は長く鋭くとがる。表面にまばらに毛があり、葉脈はへこむ。
雄花は葉腋から立ち上がった花序に総状につき、花冠は白色で直径5-6mmと小さく、5深裂し裂片は狭卵形。雄しべは3個で花糸は短く葯も短い。萼片は披針形。両性花は葉腋から長い柄が垂れ下がり1個つく。子房は卵形で3室。柱頭は3個で先は2つに分かれる。
果実は液果で、長さ1cmのゆがんだ卵形で下垂する。熟すと3裂し、種子は褐色、長さ1cmほどの卵形で1-3個できる。
花期:8-9月
分布:北・本・九
撮影:2005.9.4 青森県五戸町
ミヤマニガウリ-2
雄株の花序は葉腋から立ち上がる。 2005.9.4 青森県五戸町

ミヤマニガウリ-3
雄花。 2005.9.4 青森県五戸町

ミヤマニガウリの葉
葉は薄く、脈は表面でへこみ、脈の先端は縁で小刺状に突出する。 2005.9.4 青森県五戸町


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