ミヤマムラサキ

ミヤマムラサキ(ムラサキ科)[深山紫]

亜高山帯~高山帯の砂礫地や岩の割れ目などに生え、高さ5-12cmになる多年草。全体に灰白色で上向きの剛毛が密生する。
直根状の太い根茎の先にロゼット状の根生葉をつける。根生葉は長さ2-6cm、幅4-6mmの線状披針形で全縁、質は硬く全面に白毛が密生する。茎葉は数個が互生し、長さ1-2.5cm.
数本の短い花茎を総状に出し、直径7-8mmの淡青紫色の花を次々と咲かせる。花冠は5裂し、裂片基部の鱗片状の付属体は黄色、先は円い。雄しべは5個で筒部の中央につく。萼は5深裂する。
果実は4分果で、長さ1.5-2mm、縁に1列のかぎ状の刺があり、背面に細毛がある。

北海道に分布するエゾルリムラサキは、全体に長く太い剛毛が多く、花も大きく色は濃い。
花期:6-8月
分布:本(関東地方・中部地方)
撮影:2008.8.3 長野県小谷村
ミヤマムラサキ-2
花冠は淡青紫色で喉部に鱗片状の黄色い付属体がある。 2002.8.2 長野県大町市

ミヤマムラサキの根生葉
ロゼット型の根生葉は披針形。 2008.8.4 新潟県糸魚川市


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