ミヤマウズラ(ラン科)[深山鶉] |
名は葉の網目状の白斑をウズラの羽根または卵の模様にたとえたもの。 山地の広葉樹林内に生える地生の多年草。茎は緑白色で横にはい、先は直立して高さ10-25cmになる。茎には縮毛が密生する。 葉は常緑でやや肉質。数個が基部に集まって互生し、長さ2-4cm、幅1-2.5cmの広卵形~披針形で鋭頭、表面は暗緑色で名の由来のとおり網目状の白斑が入り、裏面は淡緑色。 白色~淡紅色で汚れた感じの花を茎の一方に偏って5-10個総状につける。苞は膜質で長さ0.5-1.2cmの披針形。花は長さ1-1.2cmで萼片と側花弁でかぶとを作る。萼片は長さ1-1.2cmの狭卵形で鈍頭、花序、子房とともに縮毛がある。側花弁は広倒披針形、萼片より少し長く先端の内側に黄褐色の小斑がある。唇弁は舌状で内側に密毛があり、萼片と同長、基部は袋状に膨れる。蕊柱は少し湾曲する。葯は卵形。花粉塊は2個、黄色でそれぞれが2裂する。 葉に白斑がないものをフナシミヤマウズラという。ヒメミヤマウズラは亜高山の針葉樹林下に生え、花が小型で長さ4-7mm。唇弁の内側は無毛。 花期:8-10月 分布:北・本・四・九(奄美大島まで) 撮影:2005.8.27 秋田県大館市 |
茎、花序、萼片、子房に縮毛が密生する。 2005.8.27 秋田県大館市 葉に網目状の模様が入る。 2010.4.24 青森県六ヶ所村 |
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