ムカゴトラノオ(タデ科)[零余子虎の尾] |
花穂にむかごをつけることからこの名がある。登山者のほとんどはこの植物に興味を示さずに通り過ぎる。カメラを向ける人がいても下半分の赤いところは咲き終わった花がらだと大方の人は思っているようだ。 亜高山帯~高山帯の日当たりのよい礫地や草地に生える多年草で、高さ10-50cmになる。根茎は太く短い。 根生葉は筒状の鞘がある長い柄があり、長さ2-13cm、幅0.5-3cmの長楕円状披針形で葉裏は白っぽく網目状の脈が目立つ。質はやや厚くて光沢がある。茎葉は短い柄があって、上部になるほど小さくなる。 長さ2-8cmの花穂上部にやや密に小さな花をつけ、花穂の下部に赤いむかごをつける。ときに花穂全体がむかごだけのものもある。花被は白色~淡紅白色で長さ2-3mm、5深裂する。雄しべは8個。花柱が長い花と短い花がある。 ときに花穂上でむかごの節から葉が伸び、これが落ちて栄養繁殖する。果実は通常はできない。 イブキトラノオと間違うことはないと思うが、イブキトラノオは背が高くむかごはできない。茎葉は茎を抱く。 花期:7-10月 分布:北・本(中部地方以北) 撮影:2000.7.30 山梨県韮崎市 |
1999.7.26 新潟県妙高高原町 上部が花で下部はむかご。 2008.8.3 長野県白馬村 |
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