オオダイコンソウ(バラ科)[大大根草] |
名はダイコンソウに似て大型であることによる。 山地や海岸の草地に生える多年草で、茎は直立して上部で分枝し、高さ0.6-1mになる。全体に粗く長い開出毛がある。 根生葉は有柄で長さ20-45cm、幅7-12cmの奇数羽状複葉。頂小葉は長さ5-10cmの菱状卵形で大きく、基部はくさび形~円形で先はとがり、縁に不揃いの粗い鋸歯がある。側小葉は2-5対で、ほかに小さな小葉片がつく。茎葉は3小葉からなり、小葉は基部はくさび形で先がとがる。側小葉は狭く開いて斜上する。托葉は広く大きく、縁に粗い鋸歯がある。 花は枝の先に1個ずつつき、直径1.5-2cmで黄色。小花柄には密生する短毛と長い開出毛が生える。萼片は5個で下向きに反り返る。花弁は5個、雄しべ、雌しべは多数。 果実は痩果が集まった長さ2-2.2cmの倒卵形の集合果。痩果は紡錘形で先はかぎ状に曲がって粗い毛がある。残存花柱に腺毛はない。 よく似たカラフトダイコンソウは茎に硬い剛毛があり、根生葉の側小葉は1-2対。集合果は球形。 ダイコンソウは全体に小型で頂小葉の先が円く鋸歯も浅い。小花柄に長毛はない。集合果は球形。 花期:6-9月 分布:北・本(中部地方以北) 撮影:2002.5.26 青森県野辺地町 |
2004.6.12 青森県木造町 根生葉は奇数羽状複葉。 2022.7.8 神奈川県鎌倉市 葉の裏面には長軟毛が多く生える。 2022.7.8 神奈川県鎌倉市 痩果の先はかぎ状に曲がる。 2022.7.8 神奈川県鎌倉市 |
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