オオキバナカタバミ

オオキバナカタバミ(カタバミ科)[大黄花傍喰]

明治時代中頃に観賞用として移入され、逸出して道端に群生している多年生の帰化植物。今でもよく栽培されている生態系被害防止外来種。原産地は南アフリカ。別名キイロハナカタバミという。
鱗茎は紡錘形で先端から根が地中深く伸び、株元に長さ5-8mmの長卵形の小鱗茎を多数つけて殖える。
葉は全て根生するか地上をはう走出枝の先に叢生する。葉柄は長さ3-12cm、基部に膜状の托葉がある。小葉は3個、長さ1-2cmの倒心形で、表面は無毛で僅かに光沢があってふつう紫褐色の斑点があり、裏面に白い軟毛が生える。
長さ20-30cmの花茎の先端に長さ1.5-2cmの花柄を1-10本出し、直径2-4cmの黄色い花をつける。カタバミオッタチカタバミとは全く大きさが違うので間違えようがない。花柄には腺毛がある。花弁は5個、長さ1.5-2cm、幅1-1.2cmの倒卵形で基部に筋状の脈がある。萼片は5個、長さ5-8mm、幅2-3mmの披針形で淡緑色、腺毛が生える。雄しべは10個で5個ずつ2輪に並び、外側の5個は短く内側の5個が長く花弁と対生する。葯は橙黄色。雌しべは1個で子房はまばらな毛があり花柱は5個、基部で急に外側に曲がり、淡緑色の柱頭を花糸の間から突き出す。
果実は蒴果。
花期:2-5月
分布:帰化植物
撮影:2020.2.20 神奈川県大磯町
オオキバナカタバミの花
地上茎のないカタバミでは唯一黄色い花なので、花期の区別は容易。 2017.2.16 横浜市中区

オオキバナカタバミの葉
葉に紫色の斑点があるので花期以外でも他のカタバミと区別できる。 2020.2.4 横浜市中区

カタバミに戻る


検索サイトからこのページへ直接お越しの場合は、 トップページへお回りいただきフレームを表示させてください。