オオチドメ(ウコギ科)[大血止] |
チドメグサに似ていて大きいのでこの名がある。「血止」は葉を傷口に貼ると血が止まるということからついたもの。山地に多いのでヤマチドメともいう。旧分類体系ではセリ科だったが、APG体系ではチドメグサ属はウコギ科に含められた。 山野のやや湿った日当たりのよい草地や人里に生える多年草で、高さ5-20cmになる。茎は細くて地面を長くはい、節から根を下ろすことで密生する。 葉は長さ1-8cmの長い柄があってまばらに互生し、直径1.5-3cmの腎円形で基部は深い心形でごく浅く5-7裂する。表面に強い光沢がある。葉柄の基部に膜質の托葉がある。 立ち上がった枝の上部の葉腋から葉より長い花柄を出し、球形の単散形花序を1個つける。花序には緑白色の目立たない花が10個ほどつく。花序が葉よりも高く突き出して伸びるのが特徴。花弁は5個で平開する。雄しべは5個、雌しべは1個。 果実は2分果に分かれ、やや扁平な球形で直径1.5mm。 よく似たノチドメは花序が葉の下までしか伸びない。 花期:6-9月 分布:北・本・四・九 撮影:2017.7.6 横浜市戸塚区 |
花は葉より高い位置で咲く。 2006.7.8 秋田県大館市 花は緑白色で10個ほどが単散形花序につく。 2017.7.6 横浜市戸塚区 |
ヒメチドメに戻る |
検索サイトからこのページへ直接お越しの場合は、 トップページへお回りいただきフレームを表示させてください。 |