ペラペラヨメナ(キク科)[ぺらぺら嫁菜] |
名は葉が薄くペラペラで、ヨメナのような花をつけることからついたもの。 ヨメナの名がつくがヨメナの仲間のシオン属ではなく、ムカシヨモギ属。別名ペラペラヒメジョオン、メキシコヒナギクという。花卉としては源平小菊、無休菊、属名そのままのエリゲロンの名で流通している。 中央アメリカ原産で花卉として栽培され、野生化している長さ20-50cmになる多年草。昭和24年(1949年)に京都大学構内で採集された。河川の護岸や急傾斜地のコンクリート斜面の隙間など乾いたところに根を下ろす。生態系被害防止外来種。 根や茎の下部は木質化する。茎は基部で多く分枝し、横にはって広がり先は斜上する。 葉は互生し先はとがり、質は薄い。下部の葉は有柄で長さ3-5cmの倒卵形~長楕円状披針形、3-5中裂し、数個の鋸歯がある。上部の葉は無柄で小さく、長楕円形で全縁。 長い花柄の先に直径1.5-2cmの頭花を1個つける。総苞は長さ2.5-4mm、総苞片は2-3列。舌状花は1列で白色、開花後次第に淡紅紫色に変化する。開花初期にもしばしば赤みを帯びる。筒状花は黄色。花期は長いが初夏~夏が最盛期。 痩果は長さ1mmほどでやや扁平な円柱形。内外二重に白色の冠毛があり、内側は長さ2mm、外側は短く、0.2-0.5mm。 花期:4-11月 分布:帰化植物 撮影:2015.11.22 京都市左京区 |
急傾斜地のモルタルやコンクリート吹付斜面にもよく見られる。 2017.5.2 神奈川県横須賀市 花は白色から次第に淡紅紫色に変化する。 2017.5.2 神奈川県横須賀市 舌状花は40-60個内外。 2021.6.2 横浜市栄区 開花初期にもしばしば舌状花が赤みを帯びる。 2017.5.2 神奈川県横須賀市 下部の葉は3-5中裂する。 2019.12.13 神奈川県鎌倉市 |
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