セイタカスズムシソウ(ラン科)[背高鈴虫草] |
花茎がスズムシソウより高いのでこの名がある。セイタカスズムシともいう。 山地の林下の岩上に生える多年生の地生ランで、卵球形の偽球茎から花茎と葉を出し、花茎は直立して高さ20-40cmになる。 葉は長さ6-12cm、幅3-5cmの広楕円形で2個あり、鈍頭、基部はくさび形、縁は波打つ。 花茎の先の総状花序に淡緑色または帯紫色の花をまばらにつける。苞は長さ1-1.5mmの卵状3角形で鋭頭、反曲しない。萼片は長さ8-9mmの線状披針形で鈍頭。側花弁は長さ8-9mmの糸状。唇弁は長さ0.7-1cm、幅4-6mmの倒卵形、円頭で微突端、縁に微鋸歯がある。蕊柱は長さ2.5mm、上端の両側に3角形で鈍頭の翼がある。花粉塊は4個、卵状3角形で黄色。 近縁のスズムシソウは花期が早く5-6月に咲き、花は少ないが一回り大きく、萼片は長さ1-1.8cm、幅0.8-1.5cmで先はとがる。唇弁も大きく、長さ1.2-1.7cmではっきりとした網状脈がある。萼片の先はとがる。 花期:6-7月 分布:北・本・四・九 撮影:2014.7.28 滋賀県米原市 |
唇弁の網状脈は不明瞭。 2014.7.28 滋賀県米原市 |
検索サイトからこのページへ直接お越しの場合は、 トップページへお回りいただきフレームを表示させてください。 |