シラネヒゴタイ

シラネヒゴタイ(キク科)[白根平江帯]

名は、タイプ標本の採集地が白根三山(北岳・間ノ岳・農鳥岳)であることからついたもの。

南アルプスと八ヶ岳の礫地や岩場に生える多年草で、高さは10cm程度と背が低い。針葉樹林に生えるヤハズヒゴタイの高山性変種とされているが、ほかに独立種とするもの、タカネヒゴタイと同一とするものなどがある。
葉は長さ5-8cmの3角状卵形で不規則に浅裂し、基部は茎に流れ翼となり先は尾状に伸びて鋭くとがる。
茎頂に淡紅紫色で直径1cmほどの頭花をふつう1個だけつける。総苞は筒形で紫黒色、総苞片は5-6列で外片は幅広く先が尾状にとがる。
なお、タカネヒゴタイ(ヤハズヒゴタイと同種との見方もある)は丈が10-20cmで頭花を2-5個つけ、総苞片が緑色とされているが、中間型も多く、区別が難しい。ここでは、背の低さと撮影地からみてシラネヒゴタイとした。
花期:8-9月
分布:本(中部)
撮影:1994.7.30 山梨県白州町


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