シロバナカタクリ(ユリ科)[白花片栗] |
カタクリの白花品種。花弁のほか、雄しべの花糸も葯も白く、葉の模様も白い。見つかるのは1万本に1本だとか、10万本に1本だとかよくいわれるが。根拠のある数字なのか、誰が数えたのか。でも思いのほかよく見つかる。絶対にそんな宝くじの高額当選のような確率ではない。 地中深くにある長さ5-6cmで筒状長楕円形の鱗茎から葉と花茎を出す。鱗茎は毎年新しいものが現鱗茎の下につくられ、更新されるので年を経るごとに深く潜る。 葉はやや肉質で軟らかく、長さ6-12cm、幅2.5-6cmの長楕円形~狭卵形。全縁で、白色の斑が入ることが多い。葉柄は長いが地中に埋もれていて葉柄がないように見える。 2個の葉の間から1本の花茎を伸ばし、頂部に直径4-5cmの白色の花を斜め下向きに1個つける。花被片は6個で長さ4-5cmの披針形、後方に強く反り返る。基部に腺体がある。雄しべは6個で花被片の半分の長さ、葯は淡褐色~白色、3個は短く、遅れて伸びる3個が長い。雌しべが1個あり、先は3裂している。 上の写真のシロバナカタクリは葯も白色、蜜標となる赤紫色の模様もない。花被片が白くても蜜標となる模様がはっきりと出るものもあり、どの程度だとシロバナカタクリといえるのかよく分からない。 花期:4-6月 分布:北・本・四・九 撮影:2013.4.21 青森市 |
葯が淡褐色のタイプ。2004.6.5 岩手県湯田町 葯は紫黒色で蜜標となる斑紋もあるタイプ。 2014.4.13 青森市 |
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