シャクチリソバ(タデ科)[赤地利蕎麦] |
名は漢名の「赤地利」を日本語読みしたもの。赤地利の意味は不明。多年草なので別名シュッコンソバといい、原産地からヒマラヤソバともいう。 北インド~中国南西部原産の多年草。薬用植物として昭和初期に小石川植物園に植栽・導入されたものが逸出し、林縁や川沿いなど、半日陰となるところに野生化している。生態系被害防止外来種。 木質で塊状の太い根茎から多数の茎が束生し、高さ0.5-1.2mになる。茎は無毛で硬く、中空でときに赤紫色を帯びる。 葉は長さ3-10cmの柄があって互生し、長さ5-15cm、幅4-14cmの3角形で先は鋭くとがり、基部は切形~浅い心形。裏面脈上に硬い短毛があるほかは無毛。托葉鞘は膜質で短く、縁毛はない。 上部の葉腋から2-4個ずつ長い花枝を出し、短い花柄の先に直径5-6mmの白色の花をつける。花被は基部近くまで5深裂する。雄しべは8個で葯は紅色。雌しべは1個で花柱は3個。黄色い蜜腺が8個あり、ミツバチの蜜源となる。短花柱花をつける株と長花柱花をつける株がある。 果実は茶褐色、長さ約8mmの3稜形の痩果。 食用に栽培するソバは1年草で、根はひげ状で根茎はない。茎は単一で上部の葉は茎を抱く。花は小さく、直径3-4mm。痩果は長さ6mmほどで稜は鋭い。 花期:7-10月 分布:帰化植物 撮影:2006.10.1 埼玉県日高市 |
花は大きく、直径5-6mm。雄しべは8個で葯は紅色。 2022.10.28 横浜市緑区 葉は3角形。 2018.10.24 横浜市南区 托葉鞘は膜質で短く、縁毛はない。 2022.10.28 横浜市緑区 |
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