タカネヨモギ(キク科)[高嶺蓬] |
ヨモギの仲間で高山に生えるのでこの名がある。 高山性のヨモギで高山帯の草地や砂礫地に生え、花茎の高さ20-50cmになる多年草。 根茎は太く横に伸び、ロゼットをつける短茎と花をつける花茎とがある。花茎はほとんど分枝せず、走出枝はない。 ロゼットや花茎の下部の葉は長い葉柄があり葉身は長さ10-12cmで3回羽状に全裂し、終裂片は幅0.5-1mmの線形で先が鋭くとがり、茎とともに両面に長い絹毛があるが花時には脱落する。花茎の中部より上の葉は短い柄があるか無柄で葉身も小さくなる。葉をもむと芳香が立つ。 頭花は黄色で総状または複総状花序に多数つき、長さ3-5mm、幅0.8-1.2cmの半球形で下向きに咲く。舌状花がなく筒状花のみからなり筒部に長い毛がある。総苞は無毛で総苞片は3列。痩果は無毛。 よく似たサマニヨモギは、北海道と岩手県の早池峰山や八幡平に生え、タカネヨモギより小さく、花冠の筒部は無毛。 花期:7-8月 分布:本(東北地方南部~中部地方) 撮影:2002.8.2 長野県大町市 |
頭花は半球形で下向きに咲く。舌状花がなく筒状花のみからなる。総苞片は3列。 1998.7.21 岐阜県上宝村 葉終裂片は細く、コスモスに似る。 2004.7.17 静岡市葵区 |
検索サイトからこのページへ直接お越しの場合は、 トップページへお回りいただきフレームを表示させてください。 |