タマサンゴ(ナス科)[玉珊瑚] |
赤い球形の果実をサンゴに見立ててこの名がある。冬にも果実が目立つので別名フユサンゴという。 明治時代中期に観賞用に移入されたブラジル原産の常緑小低木で、茎の基部で多くの枝を分け、株立ち状になって高さ30-50cmになる。逸出して道端や人家の石垣、暖地の林内などに生える。 茎は無毛または星状毛がまばらに生え、ときに短い刺がまばらに生える。小枝は緑色。 葉は両面ほぼ無毛で互生し、長さ4-10cm、幅1-2cmの狭長楕円形~広披針形で基部はくさび形で先は鈍い。縁は全縁だが波打つ。葉柄は長さ0.3-1cm。 枝先の葉と対向する位置に1-4個のナス科特有の花をつける。萼は長さ3mmの広鐘形で無毛、5深裂し、萼裂片は披針形で先はとがる。花冠は直径約1.2-1.5cmの皿形で白色、5深裂して裂片は平開~反曲する。雄しべは5個で花の雌しべを囲んで中央に直立する。葯は黄色で先端に穴が開いて花粉を出す。雌しべは1個で葯の間から突き出る。 果実は直径1.3-1.6cmの球形の液果で、光沢があって黄橙色~赤色に熟し、多数の円形で扁平な種子を入れる。 葉が小さく、若枝や花柄に星状毛が生えるものをヒメタマサンゴといって栽培されているが、タマサンゴと同様しばしば逸出している。 花期:5-11月 分布:帰化植物 撮影:2015.9.28 横浜市南区 |
葯は雌しべを囲むように直立する。 2017.9.5 神奈川県横須賀市 液果は球形、平滑でつやがある。 2015.8.9 横浜市中区 |
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