チリアヤメ(アヤメ科)[智利文目] |
アヤメの仲間で、南アメリカのチリやアルゼンチンの辺りが原産なのでこの名がある。別名チリーアヤメという。 園芸植物として大正時代に移入された多年草。関東地方以西の公園の芝地や河川敷などで野生化している。地面にプロペラが落ちているかと見紛うような花が、次々と咲くのでよく目立つ。地中に褐色の外皮に包まれた紡錘形の球茎がある。 根生葉は秋に5個ほど出て、長さ5-20cmの線形で鋭頭。 春に高さ5-10cmの花茎を伸ばし、直径3-4cmのプロペラ状の花をつける。花は一日花で朝に開き午後しぼむ。外花被片は3個、淡紫色で基部は白色に濃紫色の斑紋が入る。3個の内花被片は紫色で小さい。雄しべは3個。雌しべは花柱が3裂し、柱頭はさらに2裂する。花後、地上部は枯れて休眠する。 果実は長さ1cm、幅5mmの円柱状の蒴果で、熟すと頂部から裂けて多数の種子を出す。 花期:4-6月 分布:帰化植物 撮影:2022.6.3 神奈川県鎌倉市 |
花は一日花で直径3-4cm。 2022.6.3 神奈川県鎌倉市 内花被片はごく小さい。 2022.6.3 神奈川県鎌倉市 果実は円柱形で頂部から裂けて種子を出す。 2022.6.3 神奈川県鎌倉市 |
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