トキンソウ(キク科)[吐金草] |
名は頭花を指で潰すと、黄色の痩果が出てくることからついたといわれる。別名タネヒリグサ・ハナヒリグサという。中国では民間薬として慢性鼻炎や眼病、頭痛などに用いるという。 日陰の湿った庭や畑、道端などに普通に生える肉質な1年草で、茎はよく分枝して長さ5-20cm。普通は地をはい、ところどころから根を出す。ときに茎が立ち上がることもある。ごく普通にあるというが、よほど気をつけていないと目に入らない。 葉は互生し、長さ0.7-2cm、幅3-6mmのさじ状くさび形で先端に3-5個の鋸歯がある。 葉腋に直径3-4mmの筒状花だけからなる緑色で球形の頭花をつける。花柄はないかあってもごく短い。総苞片は2列で開出し長楕円形で同長、縁は透明な膜質。筒状花は縁に多数の雌性花が、中心に数個~10個ほどの両性花がありいずれも実る。雌性花の花冠はごく小さく、長さ0.2mmの筒状。両性花の花冠は紫褐色を帯び、長さ0.5mmの筒状で先は4裂する。両性花の花柱の先は短く2裂して裂片は鈍頭。 痩果は5角柱で切頭、長さ1.3mmで細毛があり、冠毛はない。 花期:7-10月 分布:日本全土 撮影:2013.9.22 山形県鶴岡市 |
干上がったため池の泥土に生え、茎が立ち上がったもの。 2006.8.27 青森県つがる市 頭花は球形で筒状花のみからなる。 2013.9.22 山形県鶴岡市 |
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