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ウラジロヨウラク(ツツジ科)[裏白瓔珞] |
名は、葉裏が白っぽくて花の形が瓔珞(ようらく)に似ていることからついたもの。瓔珞とはインドの貴人や仏像の装身具のこと。 山地帯上部~高山帯下部の、日当たりがよくやや湿り気のある草原や湿原に生える落葉低木で、高さ0.6~2mになる。 葉は枝先に輪生状に互生し、長さ3-7cmの倒卵形~楕円形で両面に毛があり、裏面は粉白を帯び主脈に刺状の毛がある。 枝先から花序を出し、粉白を帯びた紅紫色の鐘形の花を3-10個ぶら下げる。花冠は長さ1-1.5cmの鐘形で先がややすぼまり、浅く5裂して裂片が反り返る。雄しべは10個。萼は5深裂し、萼片は披針形で縁に毛があり、花冠の外側にあまりはみ出ないので目立たない。花の色は変化が多く、やや白っぽいものから赤味の強いものまでさまざま。花柄には腺毛がまばらに生える。 果実は直径3-5mmの球形の蒴果で、熟すと5裂するが、先端に花柱が残る。 萼片の目立たない本種は太平洋側に多く、萼片の長いタイプのガクウラジロヨウラクは、日本海側の多雪地に多い(YListでは、ガクウラジロヨウラクはウラジロヨウラクのシノニムとしている)。 コヨウラクツツジとの混生地域には、雑種のウラジロコヨウラクがまれに見られる。 ![]() ![]() ![]() ![]() |
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