ヤブマオ(イラクサ科)[藪苧麻] |
苧麻(カラムシ)に似てやぶに生えることからこの名がある。 山野の道端や草むらに普通に生え、分枝せずに直立し高さ1-1.3mになる多年草。葉や花の形態は変化に富む。茎や葉に短毛が多い。 葉は柄があって対生し、長さ10-15cmの卵状長楕円形~卵形で基部は円形~心形、先は尾状にとがる。葉の質はやや厚く、縁には葉先に行くにしたがって粗くて大きくなる鋸歯があり、上部ではしばしば重鋸歯になる。裏面は短毛が密生する。 花は単性で雌雄同株。上部の葉腋から白く長いひも状の雌花序を出し、雌花は球状に密集して花序につく。雌花は花被片が合着して扁平な壺形になり、先は2-4歯に分かれ、内に1個の子房がある。雄花はふつう4個の花被片と4個の雄しべがあり、少数集まって下部の葉腋から出る花序につく。 果実は痩果で宿存花被に包まれる。 葉が硬く、海岸近くに生えるものをカタバヤブマオという。葉の裏面の毛がビロード状で、鋸歯が鈍く重鋸歯にならないものをオニヤブマオというが、この仲間は変異が多く、区別が難しい。 花期:8-10月 分布:北・本・四・九 撮影:2016.7.27 横浜市戸塚区 |
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