ヤブムグラ(アカネ科)[藪葎] |
ヤエムグラの仲間で、林下のやぶに生えることからこの名がある。環境省レッドリストでは絶滅危惧Ⅱ類(VU)。茎は倒れ、花序は著しく細く、花は小さく全く目立たない。貧相なその姿は大方の人の目には入らず、とても絶滅危惧種とは思えないたたずまいである。 関東地方南部の丘陵地の林内にまれに生える多年草で、茎は4稜があり無毛で細く、つる状に倒れて広がり、伸びて長さ40-70cmになる。 葉は4-5個が輪生し、長さ1-1.5cm、幅3-8mmの長楕円形~狭倒卵形。両面とも無毛で縁に僅かに上向きの刺状毛があり、先は短くとがる。 枝先と葉腋から細長い花序を出す。花序に小さな苞が数個あり、緑白色の花を少数つける。小花柄は著しく細長い。花冠は直径1.5mmの杯形で4裂する。雄しべは4個で花冠の基部につく。花柱は短く2裂する。 果実は2分果で無毛。 花期:7-8月 分布:本(東京都、神奈川県、千葉県) 撮影:2022.8.23 東京都八王子市 |
林床の草むらで全く見栄えのしない姿で倒れながらつる状に伸びる。 2022.8.23 東京都八王子市 茎は無毛。葉も無毛で先が短くとがり、縁に僅かに上向きの刺毛がある。 2022.8.23 東京都八王子市 裏面も無毛で1本の主脈が通る。 2022.8.23 東京都八王子市 花冠は緑白色、直径1.5mmで4裂する。雄しべは4個、花柱は2裂。小花柄の付け根に苞がある。 2022.8.23 東京都八王子市 果実は無毛の2分果。 2022.8.23 東京都八王子市 |
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