アレチニシキソウ

アレチニシキソウ(トウダイグサ科)[荒地錦草]

名は、ニシキソウの仲間で荒れ地に生えることから。

空き地や道端などに生える原産地不明の1年生の帰化植物。昭和27年(1952年)に兵庫県で採集され、関東地方以西、特に近畿地方で急速に分布を広げているという。
茎は基部でよく分枝して地をはい、茎の全面に密に縮れた長軟毛があり、先は斜上する。
葉は対生し、長さ5-8mm、幅2.5-5mmの楕円形~長楕円形で縁に低い鋸歯があり、基部はゆがんだ鈍形~切形で先は円いかまたは微凹頭。表面は斑紋がなく、無毛または長軟毛がまばらにあり灰緑色、裏面は密に白色の伏毛があり白緑色。
葉腋に1個ずつ杯状花序をつける。総苞腺体の付属体は不明瞭。
果実は長さ1.2mm、直径1.3mmの扁球形の蒴果で3稜があり、稜上と基部に密に白い長毛が生える。

熱帯アメリカ原産でよく似たハイニシキソウは、茎が地をはう性質がより強く、茎の上面のみに毛があり下面は無毛で赤みが強い。葉は小さく、葉の色はアレチニシキソウほど白っぽくない。葉の裏面は無毛または先端のみに多少毛がある。
花期:5-10月
分布:帰化植物
撮影:2015.8.8 埼玉県吉見町
アレチニシキソウ-2
右上に見える果実の稜と基部に長毛が生えている。 2015.8.8 埼玉県吉見町


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